FAQ/ 河川に越流係数を与える¶
河川に越流係数を与えられますか。
回答¶
可能です。
断面ごとに、越流係数 alpha および越流係数 theta を与えることができます。
図D-6: 越流係数の設定画面
越流係数は、浸水想定区域図作成マニュアル(第4版) にある 栗城等の式 に準拠します。
浸水想定区域図作成マニュアル(第4版) p. 16
3.1. 浸水解析の基本的考え方 > (6) 河川からの氾濫流量計算 > 1) 横越流公式 > (1) 栗城等の式
本間の正面越流公式 による越流流量 \(Q_0\) を表-3.2-2 で示す方向角度 \(\theta\) と、補正係数 \(\alpha\) で修正することにより横越流量を定式化したものであり、河床勾配 \(I\) により流出角度、補正係数を表している(表-3.2-2 参照)。
表-3.2-2 横越流特性(栗城等より)
破堤氾濫
\(I > 1/1580\)
\(\alpha = 0.14 + 0.19 * \log10 (1/I)\),
\(\theta = 48 - 15 * \log10(1/I)\)
\(1/1580 \ge I > 1/33600\)
\(\alpha = 0.14 + 0.19 * \log10 (1/I)\)
\(\theta = 0\)
\(1/33600 \ge I\)
\(\alpha = 1\)
\(\theta = 0\)
溢水に伴う越流
\(I > 1/12000\)
\(\alpha = 1\)
\(\theta = 155 - 38 * \log10(1/I)\)
\(1/12000 \ge I\)
\(\alpha = 1\)
\(\theta = 0\)
詳細は、テクニカルリファレンス 越流係数設定機能(alphaおよびtheta) および 破堤に関する越流係数設定機能(alpha, thata) をご参照ください。