FAQ/ 河岸線および破堤箇所の適切な位置¶
堤防の幅が広い(堤防が厚い)箇所で、破堤が発生しても、氾濫原に流れ出ませんでした。原因は何でしょうか。
回答¶
一つの可能性として、堤防法面上の地盤高が氾濫モデルの地盤高に使われていることが考えられます。
DioVISTAでは、河川モデルと氾濫モデルが河岸線で接続します。このため、堤防の幅が氾濫計算のメッシュサイズよりも広い場合、氾濫モデルが堤防法面上にも定義されることになります。この場合、破堤しても氾濫原の地盤高が元の堤防の高さを保っているため、破堤が発生しても、氾濫原に流れ出ないことになります。
対策として、以下の方法が考えられます。
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堤防法面上の地盤高を、堤内地盤高と同じ値に変更します。これによって、氾濫モデルから堤防地盤高の影響がなくなります。
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河岸線を堤防天端でなく堤防法尻に移動させます。これによって、氾濫モデルが堤防法尻から定義されることとなり、堤防法面上には定義されなくなります。
最終更新日:
2021-11-25