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プロジェクト/ 河川

主な用途

  • 河川水位の計算を行い、堤防からの越流や決壊による氾濫計算を行う場合に設定します。


図: 河川

表: 河川のコンテキストメニュー項目と機能

コンテキストメニュー項目 機能
河川の新規作成 河川を新規作成します。
河川縦横断データのインポート 河川縦横断データから河川をインポートします。
河川形状データのインポート 河川形状データ(_pl.csv,_tr.csv形式)をインポートします。
すべての河川を削除 河川をすべて削除します。

河川の新規作成

  1. メニューを選択すると、河川フォルダの下に新規河川データが作成されます。


    図: 新規河川データの作成

  2. 河川データに関する設定をプロパティ画面で設定します。


    図: 河川データの設定のプロパティ画面

表: 河川データの設定のプロパティ画面と設定内容

プロパティ名 設定内容
名称 任意の名称を入力します。
上流端流量 時間毎上流端流量設定画面で時間(s)変化に対する上流端流量の設定を行います。
初期値は、100m^3/s/s一定流量が流下していく設定になっています。
下流端水位 時間毎下流端水位設定画面で時間(s)変化に対する下流端水位の設定を行います。
初期値は、設定していません。
下流端水位の決定方法 下流端水位の決定方法を設定します。
初期値は、「段落ち」です。
「段落ち」下流端水位を段落ちで決定します。
「等流」:下流端水位を等流で決定します。下流端勾配(等流)を指定しない場合は、下流端断面とそれに隣接する上流側の断面から自動で勾配を決定します。
下流端勾配(等流) 下流端水位の決定方法で「等流」を設定した場合の下流端勾配を指定できます。0.00001から0.3まで指定できます。
下流端を閉じる 下流端の状態を設定します。
初期値は、「False」です。
「True」: 下流端が閉じた状態です。
「False」: 下流端が閉じない状態です。
流出モデルと接続する 流出モデルとの接続を設定します。
初期値は「True」です。
「True」: 河川は流出モデルと接続されます。
「False」: 河川は流出モデルと接続されません。
最大横断間距離(m) 最大横断間距離を指定します。目安は、川幅と同程度です。
初期値は、「200」です。
水深の有効最小値(m) 限界水深を設定します。
初期値は、「0.01」です。0.0001~0.1まで指定できます。
流積の有効最小値(m2) 限界流積を設定します。
初期値は、「0.003」です。0.0003~0.03まで指定できます。
氾濫原の地盤高を負の無限大とみなす(氾濫から流入しない) 河川に氾濫からの流入条件を設定します。
初期値は、「False」です。
「True」: 氾濫からの流入を許さない。
「False」: 氾濫からの流入を許す。
河川と氾濫原との接続 河川と氾濫原の接続方法を設定します。
初期値は「左右岸線をセルに」です。
「左右岸線をセルに」: 左右岸線から氾濫原に接続されます。
「河心線をセル境界に」: 河心線から氾濫原に接続されます。
河心線が設定されていない場合は、左右岸線から自動で河心線を判断し、接続されます。
仮想壁 河川に無限の壁をたてて、溢れない区間を設定します。
初期値は、設定していません。
仮想壁区間で逆越流を許可 仮想壁設定区間から氾濫から河川への流入条件を設定します。
初期値は、「False」です。
「True」: 氾濫からの流入を許可する。
「False」: 氾濫からの流入を許可しない。
有効 有効/無効の設定をします。
初期値は、「True」(有効)です。
「True」: 有効
「False」: 無効
河心線スタイル 地図上に表示する河心線スタイル(線種/線幅/線色)を指定します。
初期値は、以下のとおりです。
「線種」: 実線
「線幅」: 2px
「線色」: rgb(0, 0,255)
左岸線スタイル 地図上に表示する左岸線スタイル(線種/線幅/線色)を指定します。
初期値は、以下のとおりです。
「線種」: 実線
「線幅」: 2px
「線色」: rgb(51,102,255)
右岸線スタイル 地図上に表示する右岸線スタイル(線種/線幅/線色)を指定します。
初期値は、以下のとおりです。
「線種」: 実線
「線幅」: 2px
「線色」: rgb(255,153,204)
横断線スタイル 地図上に表示する横断線スタイル(線種/線幅/線色)を指定します。
初期値は、以下のとおりです。
「線種」: 実線
「線幅」: 2px
「線色」: rgb(255,153, 0)
仮想壁線スタイル 地図上に表示する仮想壁を表す線スタイル(線種/線幅/線色)を指定します。
初期値は、以下のとおりです。
「線種」: 実線
「線幅」: 4px
「線色」: rgb(204,255, 204)
晴天時降雨量 初期流量の算出するときに、降雨強度として設定します。
初期流量と流域面積から算出します。初期値は、指定されていません。
晴天時降雨量 = [初期流量(m^3/s/s)] / [流域面積(km^2)] * 3.6
降雨補正倍率 降雨条件を指定している場合に、降雨補正倍率を設定します。
初期値は、指定されていません。
流域解析のみ 流域解析のみに有効にする設定をします。流域が意図どおりに解析されない場合に、影響しているところに河川を作成します。
例えば、本川のダム上流は流域解析範囲としたくない場合に、ダムの位置に別の河川として流域解析のみを有効にすると、本川の流域解析結果として、ダム上流部分を除くことができます。
初期値は、「false」です。
「True」: 有効
「False」: 無効
3層モデルパラメータ 流出モデル(降雨から河川に流れ込む計算)を実施する場合に、浸透条件を設定します。
土地利用の山林・荒地等のみが対象です。ほかの土地利用項目は、メニューバー/ ツール/ 洪水シミュレーション/土地利用の流出モデル粗度パラメータを使用しています。
各パラメータの内容は、メニューバー/ ツール/ 洪水シミュレーション/GLCCをご参照ください。
条件付き流入 流出モデルから河川への流入率を、雨量条件から流入させる機能を有効にする設定をします。
初期値は「false」です。
「True」: 有効
「False」: 無効
条件付き流入区間 流域や渓流からの河川への流入を、河川の区間ごとに、流入開始する降雨量(mm/h)と流入率が設定できます。
流域: 流出モデルの最小流域面積より小さい
渓流(落水線): 流出モデルの最小流域面積より大きい
初期値は、設定していません。
流量グラフの最小値(m^3/s) 河川断面図画面の縦断図にある流量グラフの縦軸の最小値の設定を行います。
初期値は設定していません。
流量グラフの最大値(m^3/s) 河川断面図画面の縦断図にある流量グラフの縦軸の最大値の設定を行います。
初期値は設定していません。
エネルギー補正係数 エネルギー補正係数を設定します。
初期値は、「1」です。0.1~3まで指定できます。
運動量補正係数 運動量補正係数を設定します。
初期値は、「1」です。0.1~3まで指定できます。

河川縦横断データのインポート

流下型氾濫河川のインポートと同じ操作です。河川データを取り込む(流下型氾濫河川・河川共通)をご参照ください。

河川形状データのインポート

1.メニューを選択します。


図: 河川形状データのインポート

2.インポート対象のcsvファイルを指定して [開く] ボタンをクリックします。


図: csvファイルの指定

3.河川形状データがインポートされます。

表:左岸線、右岸線、河心線の形状データ(_pl.csv)の内容

A列 B列
Clat Clon
河心始点緯度 河心始点経度
河心2番目緯度 河心2番目経度
河心3番目緯度 河心3番目経度
... ...
Llat Llon
左岸始点緯度 左岸始点経度
左岸2番目緯度 左岸2番目経度
左岸3番目緯度 左岸3番目経度
... ...
Rlat Rlon
右岸始点緯度 右岸始点経度
右岸2番目緯度 右岸2番目経度
右岸3番目緯度 右岸3番目経度
... ...

また、それぞれの各形状データを個別にインポートすることも可能です。
プロジェクト/ 河川/ データ

表:横断線形状データ(_tr.csv)の内容

A列 B列 C列 D列 E列 F列 G列 H列 I列 J列 K列 L列 M列 N列 O列
距離標名 累加距離(m) 左岸緯度 左岸経度 右岸緯度 右岸経度 -- -- -- -- -- -- -- -- --
横断X座標(※2) 横断Y座標 左右岸フラグ
0:フラグ外
1:左岸肩
2:右岸肩
粗度係数 内挿断面
0:内挿でない
1:内挿
-- -- HQ係数A HQ係数B HQ下限流量(㎥/s) HQ上限流量(㎥/s) 表形式のHQ
空欄:使わない
越流係数θ 越流係数α 1/計画勾配
... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ... ...

※2:左岸から右岸に向けて正
また、横断線形状データを個別にインポートすることも可能です。
プロジェクト/ 河川/ データ

すべての河川を削除

メニューを選択すると、確認メッセージが表示されます。[はい] ボタンをクリックすると、すべての河川データが削除されます。


図: すべての河川を削除


最終更新日: 2025-06-18