FAQ/ 流下型氾濫解析¶
中小河川について、流下型氾濫解析をすることができますか。 中小河川浸水想定区域図作成の手引き 平成17年6月)にある以下の要請に準拠した解析を想定しています。
中小河川浸水想定区域図作成の手引き 平成17年6月 p. 13
類型化にあたり、流下型はん濫として評価が可能であれば、流下型氾濫として扱う。
回答¶
できます。
不等流としても、不定流としても解析できます。 浸水位、浸水深の分布が時系列で算出されます。
機能制限¶
DioVISTA/Flood Version3.5.0以前のバージョンでは、MLIT NetCDF/CSV形式で出力した際、流速が0になります。
中小河川浸水想定区域図作成の手引き 平成17年6月 p. 26に、流下型氾濫計算の場合の整理・保管することが望ましいデータとして、流速が挙げられています。この流速が常に0となります。
ただし、DioVISTA/Flood Version3.6.0以降のバージョンでは、MLIT NetCDF/CSV形式で出力した際、流速を出力するようにしました。
推奨事項¶
中小河川洪水浸水想定区域図作成の手引き(第2 版)平成28年3月 では、以下の要請があります。
中小河川洪水浸水想定区域図作成の手引き(第2 版)平成28年3月 p. 1
従来、マニュアルで検討を実施した場合、2次元平面流の解析に時間を要していたが、近年の計算機能力の向上によって飛躍的に計算時間が短縮されていることに鑑み、マニュアルに沿った検討を実施することを推奨する
ここでいう「マニュアル」は 浸水想定区域図作成マニュアル(第4版) のことです。
私どもとしても 浸水想定区域図作成マニュアル(第4版) に準拠した解析機能を利用することを推奨します。
図: DioVISTAによる1次元不等流を用いた流下型氾濫の例