FAQ/ 流末排水機場の時刻0秒の下流端水位¶
流末排水機場を設置した河川の、時刻0秒における下流端水位について教えてください。
河川を作り、その下流端に流末排水機を設置しました。 動作モードは、[ポンプ + 樋門] です。 この河川は合流しない設定にしました。 この河川には下流端水位を指定しました。
ところが、時刻0秒において、河川の下流端水位が、指定した下流端水位になりませんでした。 なぜですか。
回答¶
これは正常な動作です。
合流先がない河川に流末排水機場を設置した場合、(A) シミュレーションで得られる河川の下流端水位と、(B) ユーザが指定した河川の下流端水位とは別の意味を持ちます。 図に下流端水位のイメージを示します。
- シミュレーションで得られる河川の下流端水位 (水位A): 流末排水機場の樋門よりも上流の水位
- ユーザが指定した河川の下流端水位 (水位B): 流末排水機場の樋門よりも下流の水位
たとえば、 水位A を河川下流端水位、 水位B を潮位と考えてください。 水位A と 水位B の間に、流末排水機場の樋門があります。
時刻0秒において 水位A は、河床高と同じ値です。なぜなら、DioVISTAの既定の動作では、河川の水深は 0 m の状態から計算されるためです。 水位A が 水位B よりも高いと樋門が開きます。これにより、しばらく時間がたつと、 水位A が 水位B と同じ値になります。
水位A が 水位B よりも低いと、樋門が閉じます。この場合、しばらく時間がたったとしても、 水位A は 水位B と同じ値になりません。 このようなことを防ぎたい場合は、不等流で初期化 をします。あるいは、希望する水位を実現する流量を [上流端流量] として与えます。この流量を たとえば 3時間流し続け、3時間以降の値をシミュレーション結果として参照します。
関連項目¶
最終更新日:
2024-04-01