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FAQ/ 氾濫原の粗度係数を水深によって変えたい

氾濫シミュレーション・マニュアル(案)に準拠する氾濫原粗度係数の設定は可能ですか。

氾濫シミュレーション・マニュアル(案), p. 12

氾濫模型実験ならびに氾濫解析の結果に基づいて、建物占有率(メッシュに占める建物面積の割合)に応じて、建物区域の粗度係数を設定し、他の土地利用と合成する手法の検討を行った。その結果、新たな加重平均式により建物以外の粗度係数を求め、さらに建物占有率 \(\theta\) 、底面粗度係数 \(n_0\)、浸水深 \(h\) より、氾濫原粗度係数 \(n\) を求める次式を提案している。 ...

\[ n^2 = n_0^2 + 0.020 * \frac{\theta}{100-\theta} * h^{4/3} \]

氾濫シミュレーション・マニュアル(案), p. 28

\[ n^2 = n_0^2 + \frac{C_D}{2 g d} * \frac{\theta}{100-\theta} * h^{4/3} \]

... 実験結果より道路がない条件での抵抗係数 \(C_D\) の平均値は 3.83 である。抵抗係数 \(C_D\)\(\theta\) に対して変動しているが、実験条件の \(\theta\) は実際の都市における \(\theta\) の範囲(10~40%)を考慮して決定されるから、平均値を用いても問題はない。そこで、この値と水理模型実験のブロック辺長である \(d\) = 40 cm を現地スケール 10 m に換算して上式に代入すると、係数 \(C_D / 2 gd\) は 0.020 となる。

この式では、氾濫原の粗度係数 \(n\) が建物占有率 \(\theta\) だけでなく浸水深 \(h\) の関数となっており、浸水深が大きくなるにつれて粗度係数も大きくなるような二次元不定流モデルが示されています。DioVISTAでは、これに準拠した基礎式を設定できますか?

回答

はい、設定可能です。

[プロジェクト] > [プロパティ] > [氾濫方程式] にて [土研式(Ver.2.6互換)] を指定します。詳細は、テクニカルリファレンス/ 氾濫モデル/ 基礎式 をご参照ください。

関連項目


最終更新日: 2024-11-14