FAQ/ 越流堤を氾濫モデルに接続させる¶
越流堤から溢れた水を、氾濫モデルに流したいです。
河川の横断図を編集し、右岸の堤防天端高を下げればよいですか。 河川横断データは、200 m間隔で与えています。
回答¶
モデル化の方針¶
越流堤をモデル化する方法は2通りあります。越流堤から溢れた水を氾濫モデルに流すためには、方法2を採用します。
- [河川] > [越流堤の新規作成] から作成します。
- 越流係数、長さを数値で設定できます。
- 遊水地モデルに接続できます。
- 詳細は、条件設定 個別操作/ 河川/ 越流堤をご参照ください。
- 河川の横断図を編集します。
- 2次元氾濫モデルに接続できます。
- 詳細をここで説明します。
横断図編集による越流提の考え方¶
河川の横断 KP0.2 と、横断 KP0.4 の間に、長さ 400 mの越流堤を設定する例を示します。
下図は、越流提を作る前の河川堤防を示します。
下図は、横断 KP0.2 の右岸の堤防天端高を 1 m 下げた状態を示します。横断 KP0.2は、「KP0.0とKP0.2の中点」から「KP0.2とKP0.4の中点」までの区間を代表します。この区間の長さは200 m です。この操作により、「KP0.0とKP0.2の中点」から「KP0.2とKP0.4の中点」までの区間の右岸の堤防天端高が 1 m 下がります。
下図は、横断 KP0.4 の右岸の堤防天端高を 1 m 下げた状態を示します。横断 KP0.4 は、「KP0.2とKP0.4の中点」から「KP0.4とKP0.6の中点」までの区間を代表します。この区間の長さは200 m です。この操作により、「KP0.2とKP0.4の中点」から「KP0.4とKP0.6の中点」までの区間の右岸の堤防天端高が 1 m 下がります。
以上の操作により、KP0.2 と KP0.4 の間に、長さ 400 mの越流堤がモデル化されました。
DioVISTA の操作手順¶
実際の DioVISTA の編集画面での手順を示します。
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[河川] > [横断図の編集] より、KP0.2 の右岸天端高の高さを 1 m 下げます。画面左側の赤いマーカーがついた点の高さを1 m 下げます。
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横断 KP0.4についても同様の操作をします。
- 変更を保存します。
- [河川] > [断面図表示] をします。
- 縦断図において、右岸の堤防天端高(図中赤線)に着目します。
- 右岸位置がKP0.2とKP0.4の間で 1 m 下がっています。越流堤がモデル化されたことがわかります。
最終更新日:
2023-03-20