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FAQ/ 河川に壁を立てる(壁立て計算)

河川の特定の箇所では越流しないような設定ができますか(いわゆる「壁立て計算」)。

回答

可能です。


図: 仮想壁の設定画面

河川の任意の区間に壁を立てることができます。
壁の高さは無限大です。そのため、壁を立てることで、その区間からは越流しなくなります。

指定した区間の左岸または右岸のどちらか、あるいは両方に壁を立てられます。

ただし、壁のある区間でも、破堤させることができます。
また、壁のある区間でも、氾濫原から河川に戻る、あるいは戻らない設定が可能です。

なお、国土交通省 小規模河川の洪水浸水想定区域図作成の手引き(令和5年7月) では、壁立て計算が求められています。

小規模河川の洪水浸水想定区域図作成の手引き(令和5年7月) p. 41

技術参考5: 対象流量に対する壁立て水位計算により算定される最高水位
現況河道に対象流量(4.3)で算定した最大流量を与えて、河道から洪水が溢れない壁立て条件(図.技 5 参照)の下で水位計算により最高水位を算定するものとする。
河道形状と粗度係数は、河道の縦横断測量データ(3.1)および河道の粗度係数(3.2)で設定した値を用いる。
水位計算手法としては、河川計画検討等で採用している水位計算法(一次元、準二次元不等流計算、等流計算等)、または当該河川の特性にあった計算方法を用いる。

同様の記述が、"国土交通省 小規模河川の氾濫推定図の手引き(令和2年6月)" p. 43にもあります。

詳細は、テクニカルリファレンス 河川モデル-仮想壁 をご参照ください。


最終更新日: 2023-09-14