FAQ/ 海岸域で氾濫計算をすると質量保存が満たされない¶
海岸域で氾濫計算を長時間実施すると、時間経過とともに浸水深が低減してしまいます。低減させないようにするにはどうすればよいでしょうか。
なお、排水機場など、氾濫原から排水させる設定をしていません。
回答¶
原因¶
プロジェクトを確認させていただきましたところ、氾濫原内の小河川において、地形の値が [sea] または [open] になっているセルがありました。
[open] セル、[sea] セルからは、水が消えます。ご指摘の現象は、これらのセルから水が消えるために発生していると考えられます。
対策¶
これらのセルの地形の値を、 [sea], [open] ではなく、標高または [close] にしてください。
[sea] のセルは、[計算領域] > [プロパティ] > [内水域を海とみなす] が [True] になっているためと思われます。この値を [False] にしてください。つづいて、[計算領域] > [地形] > [削除] を行います。その後、再度地形を追加します。得られた地形データには [sea] のセルがなく、標高になっていることを確認します。
[open] のセルは、ユーザが意図して設定したものと思いますが、もし、指定の境界から外に氾濫させないようにしたいのであれば、 [close] にしてください。
最終更新日:
2023-03-20