FAQ/ HQ式を与えた河川で水位が水位が不自然¶
河川モデルの計算を行ったところ、いくつかの断面で水位が極端に異なる結果が得られました。
河川の水面形がなめらかではありません。これは不自然な結果です。
原因と対策を教えてください。
回答¶
プロジェクトを拝見したところ、HQ式を与えた断面と、そうでない断面とで極端に違う水位になっていました。
すべての断面にHQ式を与える、またはすべての断面にHQ式を与えない、または不定流計算に近い結果になるようHQ式を調整する、などの対策をとっていただけますか。
DioVISTAでは河川の横断面の内挿・補間を、次の方法で行っています。
最大横断間距離を超えないよう、河川横断面が自動的に内挿されます。内挿すべき断面の上流に隣接する断面、および下流に隣接する断面をもとに、距離標、河床高、左岸の天端高、右岸の天端高、断面平均粗度、河川幅を線形補間により求めます。 同様に、水深に対する断面積および径深の値も、隣接する2断面の値を線形補間して求めます。 ただしHQ式は生成されません。すなわち、ユーザが明示的にHQ式を与えない限り、内挿された断面はHQ式を持ちません。
今回のケースでは、 [最大横断距離(m)] が [200] に設定されていました。14断面のうち、10断面の間に内挿断面が入り、その断面はHQ式を持ちません。そのため、ご指摘の「横断線の間で水位が極端に上昇している」という結果になっておりました。
[河川1] のプロパティ [最大横断距離(m)] をたとえば [1000] にすると、ご希望の河道水位になろうかと思います。
勾配が急な河川ですので、HQ式を使わない、あるいは断面を内挿し、その断面に合ったHQ式を与えるのもよいかと思います。
関連項目¶
- FAQ/ HQ式とは
- テクニカルリファレンス/ 河川モデル/ HQ式で水位を補正する
- マニュアル/ プロジェクト/ プロパティ
- マニュアル/ プロジェクト/ 流下型氾濫河川/ データ/ 縦断図の編集/ HQ式の設定/ 表形式のHQ式を使う
最終更新日:
2023-12-15