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FAQ/ 流域解析とは

DioVISTAにおける「流域解析」とは、落水線を作成することでしょうか。

回答

はい、そうです。

流域解析とは、Watershed Delineation とも呼ばれる処理です。

通常の地形データから、窪地などを取り除いた「水文学的に正しい」地形を作り出し、その最急勾配方向を流下方向をつなげたものが、落水線です。DioVISTAでは、特許5337995号などの技術を使い、ユーザが河川を指定するだけで、上流方向に流域を探索することを実現しています。


図: DioVISTAで作成した落水線の例

ただしDioVISTAでは、ユーザが流出モデルを使う設定にした場合のみに流域解析が行われます。その設定とは、[降雨] または [降雨シナリオ] の [プロパティ] > [流域解析] を [True] にすることです。

したがって、流域解析が行われた場合は、必ず流出モデルによるシミュレーションが行われます。[シミュレーション開始] ダイアログで、[3層モデルを使用する] をチェックした場合は 飽和・不飽和流れを考慮した流出モデル(立川ら, 2004(参考文献20))によって提案された分布型流出モデルが適用されます。チェックしなかった場合は、キネマティックウェーブモデルに基づく分布型流出モデルが適用されます。

詳細は、テクニカルリファレンス/ 流出モデル/ パラメータ設定方法 を参照してください。


最終更新日: 2023-03-20