タイリングスキーム

DioVISTAの地図データは、「タイリングスキーム」と呼ばれる方法を利用により管理されています。タイリングスキームでは、地球全体の地図をあらかじめ小領域(地図タイル)に分割し必要に応じて読み込みます。地図タイルは、レベル、緯度方向インデックス、経度方向インデックスの3軸で管理されます。DioVISTAの最も粗いレベル(level 0)では、地球が緯度方向5分割、経度方向10分割されます。次に細かいレベル(level 1)では、前のレベルの2倍に分割(緯度方向10分割、経度方向20分割)されます。同様の分割をlevel 16まで繰り返します。

DioVISTAに地図タイルのIDを表示させることができます。地図画面上でショートカットキーCtrl+Shift+F1を押すことで、地図タイルIDの表示・非表示が切り替わります。ここに表示されたIDと同じファイル名を持つデータが、mapdataフォルダから読み込まれます。

地図タイルIDと緯度経度の関係は、下記の式で表現されます。

d = 360.0 / (pow(2, level) * 10.0);

lon = i * d -180.0;

lat = -j * d +90.0;

ただし、地図タイルIDはlevel_i_jから構成され、level: レベル, lon: タイル南西端の経度, lat: タイル南西端の緯度, pow: べき乗計算(pow(2, level)==2level)です。

地図タイルが画像データから構成される場合、一つの地図タイルに含まれるピクセル数は256 pixelに固定されています。

地図タイルが地形データから構成される場合、一つの地図タイルに含まれる格子点数は下表の通りです。たとえばlevel 12の地図タイルの幅は約1 km(地球一周約40000kmを212で割った値)ですが、この中に格子点数19が格納されている場合、約50mの解像度となります。

フォルダ名 格子点数 Level 12の解像度
dem 19 約50 m
dem1 39 約25 m
dem2 97 約10 m
dem3 195 約5 m
dem4 489 約2 m

最終更新日: 2023-04-19